ぷるるる、ぷるるる、ぷるるる
(女の子の声で)「もしもし?」
「もしもし、パパだよ、ママは電話の近くにいるかい?」
「いないよパパ、ママは今2階のベッドにポールおじさんといるよ」
少しの沈黙のあとパパは言います。
「ポールと言う名前のおじさんなんていたっけ?」
「いるよ、だって今、おじさんはママと2階にいるもの」
また少しの沈黙
「よし、わかった。今からパパの言うことをよく聞いてくれ、電話を置いて、2階に上がって行って、寝室をノックするんだ。そうしたら大きな声で、『パパが帰ってきたよ、ガレージに車が入ってきたよ!』と言うんだ。」
「わかったパパ、待っててね」
数分後、女の子は電話口まで戻ってきました。
「パパちゃんとやったよ」
「どうなったんだい?」
「ママはおびえて、慌てて裸のままベッドから飛び起きて叫びながら走り回っていたわ、そうしてじゅうたんの隅に足を引っ掛けて転んで、タンスで頭を打ったみたい。全く動かないの」
「なんてこった!!!ポールおじさんはどうしたんだい?」
「ポールおじさんも同じように裸で飛び起きたわ。おびえて慌てて窓からプールに飛び込んだの。でも先週パパが掃除のためにプールの水を抜いていることを知らないから、プールの底に強く打ちつけて死んじゃったみたい」
*** 沈黙 ***
*** さらに沈黙 ***
*** さらに長い沈黙 ***
そしてようやくパパが言いました。
「プール??……ここは486-5731でいいのかな?」
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- 2009/03/13(金) 17:27:42|
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